[第22号] 夏の夜の「睡眠」考
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吉田良夫メールマガジン [第22号]
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今月のメルマガ 2017年7月
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◆夏の夜の「睡眠」考
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皆様
全国的に気温が高くなりました。
また不安定な天候でもあり、特に九州の豪雨災害では大変な被害と
なりました。
被災に遭われた方が少しでも早く復興され、立ち直りができることを
心より念じております。
ところで、高い気温と湿度でエアコンを使う季節になりました。
そのため、冷房がききすぎて夏風邪になる方も増えています。
風邪を治癒するのは免疫で、風邪薬が風邪を治癒してくれる
わけではありません。
そして免疫は体温が上がると高まり、体温が下がると免疫も下がる
そうですから、体を冷やさないことが大事になります。
夏風邪の方は体温調節を含めてどうかご自愛ください。
ちなみに、夏はどうしても睡眠不足になりがちです。
暑いために他の季節の時よりも入眠しにくくなります。
私もその1人です。
ところで人間は体の深部体温が低下することで入眠状態に入り
やすくなるそうです。
つまり蒸し暑いと寝付けないというのは無理もないことです。
そこで、入眠前にエアコンで室温を下げるとか、タイマーで
睡眠時の室温を調節することは、やっぱり効果的だったのです。
ご承知の通り、睡眠には
「ノンレム睡眠(脳が深く休んでいる状態)」
と、
「レム睡眠(睡眠中だが脳が活発に活動して覚醒に近い状態)」
があり、それを一晩に交互に数回繰り返します。
そして、入眠して最初のノンレム睡眠が最も睡眠状態が深い
(脳が深く休む)と言われています。
入眠に入るときの環境は大事ですね。
それ以外で最近、よく指摘されているのが、就寝前のブルーライト
の影響です。
視覚がブルーライトを浴びると、視覚を通じて大脳が覚醒状態になり
入眠状態に入りにくくなります。
ところが、私を含めて結構多くの方が、遅くまで仕事でパソコンを
使うとか、つい何気なくスマートフォンを見続けてしまうとか、
帰宅後の楽しみでテレビを見る(録画した番組を見る)といったことで、
就寝前でもブルーライトを浴びていることが多いと思います。
このブルーライトを意識するだけで睡眠(特に入眠)が相当改善される
ようです。
つまり、デジタルとのつきあい方をすこし注意するだけで、
快適な睡眠を得やすくなります。
これはデジタル時代の「ご自愛」の一つだと思います。
それ以外で私が思うのが、アルコールの影響ですね。
アルコールは楽しい食事と会話を彩り、コミュニケーションを
活発にしてくれます。
いわば「人間関係の潤滑油」です。
ですが、アルコールは「睡眠薬代わり」にはなりません。
ご存じの方が多いと思いますが、アルコールには強い興奮作用があります。
そのため、アルコールで眠くなっても、よい睡眠を妨げることが多く
なります。
つまり、睡眠には「副交感神経」が作用することが必要ですが、
アルコールを飲むと、量にもよりますが、体が活発な活動をするときに
働く「交感神経」が作用します。
その交感神経が良質な睡眠を妨げてしまうのです。
ちなみに、たくさん飲んで寝ているときは、熟睡しているように
見えるわけですが、そのようなときでも「交感神経」が活発に作用して
いるそうです。
ですから、たくさん飲んだときの翌日は「疲れ」を感じることが
多いのですが、神経の観点からすれば当然のことです。
なぜなら、たくさん飲んで寝ているときは、一晩中「交感神経」が
活発に活動するので、いわば一晩中「運動」したと同じだからです。
そして、アルコールによって体温も上がりますから、当然に深部体温も
下がりません。
そのことからも入眠しにくくなります。
そうすると、アルコールは肝臓のためだけではなく、睡眠のためにも、
適度なつきあい方が望まれるといえそうです。
そのうえで、心と体を大事にしながら、いろいろなものを味わい、
楽しむ生活をしたいものです。
知識はよい人生のための道具にすぎません。
道具に縛られるのは本末転倒です。
デジタルを夜遅くまで「楽しむ」ことも素晴らしいことです。
アルコールも「楽しむ」ものであれば素晴らしいことです。
そして、夏の夜に心地よい睡眠をとることも素晴らしいことです。
睡眠について私が最も大事だと思うことは、就寝時の「気持ち」です。
就寝する時に、自分自身に対し、
「今日もありがとう。よく頑張ったね。無理しないで明日も楽しく頑張ろう。」
という気持ちになることが大事だと思います。
まさしく、これが「ご自愛」だと思うのです。
その日に面白くないことがあったとしても、とても厳しいことが
おきたとしても、就寝するときは、自分自身に対し
「今日もありがとう。」
という気持ちで自分をいたわり、「ご自愛」することが大事だと思います。
今月は、夏の始まりということで、快適な睡眠と自分を大事にする気持ちについて、
現在の私の考えを書かせていただきました。
これからも皆様とのご縁を大切にし、読んでいただけるメルマガに
していきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。
お読みいただきありがとうございました。
吉田 良夫