[第27号] ある「出来事」から再確認したこと ~四方八方手を尽くすことの重要性~
皆様 あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
私は、年末年始に十分にお休みをいただくことができました。
ありがたいことです。
今回は私が年賀状をお出しする際に、「出来事」がありましたので、
そのことをテーマにいたします。
年賀状はお出しすると受け取られた方も「お返事」ということになりかねず、
相手の方にご迷惑になる可能性もあります。
そのため、「虚礼廃止」という考え方はもっともなことです。
他方で、年賀状をお出しすることは「尊い」という面もあります。
私は年賀状作成ソフトである「筆まめ」を使っています。
また、年始にいただいた年賀状を何度か読み直すこともあります。
そうしますと、「この方とお会いしていないけれどもお元気にしているかな」、
「この方にはお世話になったな」などと思い出すことがたくさん出てきます。
また、年賀状をお出しするときにはその年にいただいたお名刺も見直します。
そうしますと、1年の間に実に多数の方とお名刺交換をさせていただいた
ということもわかります。
そんなわけで年賀状をお出しするのですが、今年は「一騒動」ありました。
さきほども申しましたように「筆まめ」を使っております。
ですから、年賀状を用意しておき、今年新たにお出しする方の新規作成さえすれば、
後は「印刷」だけですむはずです。
そして、年賀状の文面もできました。
日時は12月28日午後4時ころです。
そしてポストは事務所1階から徒歩10秒の位置にあります。
プリンターは高速です。
「さぁ、印刷を終えて早く家に帰ろう。」
ところが、宛名面の印刷は例年どおり実行可能なことを確認できましたが、
文面の方はなぜか印刷できません。
どうやっても印刷できないのです。
私よりデジタルもしくはプリンターに詳しい方の手も借りながら、
あれこれと試行錯誤でトライしてみましたが、文面はどうしても印刷できません。
すでに28日午後8時ころです。
すでに事務所には私以外誰も残っていません(28日は仕事納めの日です)。
私は思案しました。
人生は選択の連続です。
大きな岐路選択も実は細かい選択の積み重ねの結果ということは少なくありません。
今年は年賀状を出すのをやめようか。虚礼廃止ということもあるしな。
年賀状を出すとしても、「筆まめ」のバージョンが古いのかもしれない。
パソコンがWindows10で、ビットは何だっけな?
これから筆まめ最新版を買ってきてインストールして作業をすすめようか。
まてよ、どうせ買うならダウンドーロですむな。
しかし、なんだか疲れたな。
今日はここまでにして、家に帰るか。
(家に帰って、くつろぐと、もはや年賀状作業はしないかもしれません。
そうしますと、最初から出さないという決断の下でお出ししないならともかく、
私の深層心理の中で、出すつもりだったのに出せなくなったという「敗北感」が
出てしまいます。)
さて、どうするか、です。
ちなみに私は12月31日ですら仕事をしたこともあります。
「やらなくてはならない」と思うときは力がでるのですが、そのときは28日で
仕上げるつもりでしたから、少し迷いました。
ただ、神様が、ひとつだけヒントを与えてくれました。
なぜか、A4の紙には文面印刷ができたのです。
さきほど手助けをしてくれた一人が「カラーコピー」という単語を言ってくれました。
ですがA4しか印刷できていません。
私は年賀状はがきに文面印刷したいのです。
思いつきました。
A4で文面印刷されている部分を切り抜きました。
ちょうど「年賀状はがき」のサイズに切り取りすることができました。
それをスキャナーで保存しました。
そのスキャナーで保存したものを年賀状に印刷しましたら、「見事な文面印刷」
で仕上がりました。
よく見ると、スキャナー利用の限界で、「ちょっとおかしい」ところはあります。
しかし立派な「文面印刷」になっていました。
「今年はこの方法で行く!」
おかげで、今年も「尊い」年賀状をお出しすることができました。
どのような思考経路で「A4の該当箇所を切り抜いてスキャナー保存して
葉書に印刷」ということを思いついたのかはわかりません。
あきらめずに、前向きにいろいろやってみる、ということは大事ですね。
ダメ元でも四方八方考え、トライ&エラーで、何度もトライすれば、
問題解決の糸口を見つけることができる。
これは「世の中の真理」です。
そのことを、年賀状をお出しするという「尊い」作業の中で再確認できました。
ありがたいことです。
ここまでお読みいただいた皆様に深く感謝します。
本年も、「四方八方トライしてでも問題解決する」という方針で、
明るく・朗らかに・生き生きと・勇ましく
の気持ちでやってまいりますので、どうかよろしくお願いいたします。
吉田 良夫