【第54号】コロナ第二波と私なりの心の持ち方~行動対象を意識し、結果は意識しない~

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 今月のメルマガ              2020年7月号
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◆コロナ第二波と私なりの心の持ち方
 ~行動対象を意識し、結果は意識しない~

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皆様

いかがお過ごしでしょうか。
前回53号(2020年6月22日)配信の時は、緊急事態宣言が解除され、
新規感染者数も激減し、世の中が「ようやく一息つけるな」という雰囲気に
つつまれておりました。
そして、待ちに待ったという気持ちで、「恐る恐る」の人も含めて、
人が動き始めました。

しかし、7月下旬には「新規感染者の増加」は誰の目にも明らかとなり、
テレビでも何人もの方が「第二波到来」のメッセージを出しています。

せっかくの復興支援策「Go To トラベルキャンペーン」も、
東京新規感染者数366人(7月23日時点最高値)、
大阪新規感染者数149人(7月24日時点最高値)、
愛知新規感染者数97人(7月23日時点最高値)で、
肝を冷やされたのではないでしょうか。

鹿児島与論島ではクラスターが発生し、7月24日には、町長が苦渋の言葉で、
島外の方に対し当面の訪問自粛の呼びかけをした、という報道までありました。

感染防止と経済活動の両立をはかる対策がいかに難しいかを痛感するようです。

ところで、コロナ第二波とコロナ大不況、今後の先行き不透明感といった
ストレス因子の上に、7月の冷夏、豪雨、長雨、日照不足という事情まで重なって、
知らず知らずのうちにストレスが蓄積しやすくなっているかもしれません。

そのためか、抑うつの傾向の方が増えているという話を耳にすることもあります。
クレーム事例、感情衝突事例といったものも、例年より増えているのではないで
しょうか。

そこで、私なりに、ストレスに打ち克つためにどうしたらよいかを考えてみました。

まず、「やるべきこと」をきちんと行おう。それが大事だ。

具体的には、
・手洗い・消毒をする
・相互で適度な距離をとる(最近では、「ソーシャルディスタンス」ではなく、
 「フィジカルディスタンス」という用語になっているようです)
・三密(密閉 密接 密集)を避ける
・交通機関の利用や会議の時はマスクをする
・外での食事の時は、周囲に気を配り大声での会話は抑え気味にする
など。

ただ、マスクについては高温多湿の日本の夏では熱中症になりやすい、
という話もあります。何事もバランスが大事ということでしょうか。

そして、「やるべきこと」(自分の行動の対象)は意識するが、
「感染しないこと」(結果)は意識しない。

前者の「やるべきこと」は自分の意識と行動で実現できますが
(自分でコントロールできる)、後者の「感染しないこと」は
自分ではコントロールできないからです。

確かに感染すれば身体的ダメージやそのほかのダメージがあるかもしれません。

しかし、自分の努力でコントロールできない「結果」を意識し出すと、
心配の心がエンドレスに勝手に浮かんでくるのではないでしょうか。
そうなれば、心は心配ばかりして、心が心配事しか見なくなり、
といった悪循環に陥り、メンタルトラブルになるかもしれません。

そのような心理状態よりも、「やるべきこと」(自分の行動の対象)だけ意識して、
「感染しないこと」(結果)は意識しない、の心持ちは、
はるかにメンタルタフネスになると思います。
やってみる価値は大いにあり、と思うのですが、皆様はどのように思われるでしょうか。

ところで、前回に引き続いてですが、事務所のホームページに以下の追加記事を
掲載しました。

法務局における自筆証書遺言保管制度がスタート
自筆証書遺言の記載方法の緩和について
A・C(アフター・コロナ)時代のWEB会議の活用法

財産目録をご自分で作成される際にお役になればということで、ダウンロード
できる書式なども入れています。
お読みいただけましたら、幸いです。

今回も長文になってしまいました。
ここまでお読みいただいた皆様に深く感謝します。
ありがとうございます。

吉田良夫