【第101号】◆東京は世界主要都市40のなかで4番目に安い都市(大ショック!)~安いことはいいことだ……ではない!……なんとかしないと!~

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 今月のメルマガ     2024年5月号
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◆東京は世界主要都市40のなかで4番目に安い都市(大ショック!)
~安いことはいいことだ……ではない!……なんとかしないと!~
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皆様

いかがお過ごしでしょうか。
私は1月の始めに、少しきつめのギックリ腰になってしまい、
それから回復したつもりでしたが、先日、
ふたたび腰を痛めてしまいました。

ギックリ腰は、なにかの弾みに「ギグッ」
とくるものだと思うのですが、
今回は仕事で座っていて、
モノを取りにたちあがって歩いたら、
「あれ? おかしい……」という違和感が出て、
仕事を終えて帰る頃には、「痛くて歩けない……」という状態になってしまいました。

今回のぎっくり腰のきっかけは、おそらく前日に
少し重い重量のリュックサックを背負って、
新幹線と在来線の片道2時間弱の場所に出向いたことです。
しかし、真の理由は、
1月ギックリ腰(理由は筋トレの負荷荷重)
が治った後で、夕食後運動が、
夕食ビールになってしまい「筋トレサボり」
になったこと(第一の理由)、
1月ギックリ腰からタクシー生活になってしまい、
歩くという人間の基本活動が大幅に疎かになったこと(第二の理由)、
だと考えました。

能弁な解説者であるより、
愚直な実践者の方がはるかに良い人生になります。
しばらくは、消炎鎮痛剤(飲み薬 湿布薬)とクンバハカ
(中村天風財団直伝の心身鍛練法)で回復に努め、
体が普通に動くようになったらタクシーは最小限にとどめ、
「歩行と運動の生活」をするつもりでおります。

以上は私の近況ですが、次はもっと大きな
「近況」を確認したいと思います。
私は、最近テレビで、日本の現状についての
ショッキングなニュースを見ました。
まずはニュースの内容のご報告です。
英国にホリデー・マネー・レポートという
ニュース媒体があるそうです。
そこが世界40都市の滞在費用比較として、
「安い都市ランキング」を出したそうです。

世界で一番安い主要都市は、
ベトナムのホイアンです。
有名なリゾート地だそうです。
世界で2番目に安い主要都市は南アフリカのケープタウンです。
世界で3番目に安い主要都市はケニアのモンバサです。
そして、涙がでるニュースですが、
世界で4番目に安い主要都市は「東京」です。
テレビニュースではここまでだったので、
その後に、ネットでこの情報を調べました。
1~10位は以下の通りでした。

1位 ホイアン(ベトナム)
2位 ケープタウン(南アフリカ)
3位 モンバサ(ケニア)
4位 東京(日本)
5位 アルガルヴェ(ポルトガル)
6位 シャルム・エル・シェイク(エジプト)
7位 サニービーチ(ブルガリア)
8位 クタ(インドネシア・バリ島)
9位 マルマリス(トルコ)
10位 パフォス(キプロス)

40都市すべてを確認したわけではありませんので、
東京が、上海、北京、台北、ソウル、マニラ、バンコク、
ヤンゴンなどより「安い都市」なのかどうか、
わかりませんが(認めたくありませんが)、
バリ島(8位)より東京(4位)が「安い街」という認定らしいです。

これが東京と日本の「リアルな現実」なのでしょうか。
どうりで、インバウンド300万人(直近調査)が日本に殺到するわけです。
日本の中では東京が一番お金のかかる場所です。
つまり、日本全体が、「チープランド」、「安い場所」という意味です。
みすぼらしくて、涙がでてきます。

誰が、東京を、日本をここまでひどい
「チープ都市、チープカントリー」にしたのだ?……
日本のこれまでのデフレと低成長、
安いことはいいことだ、値段を上げてはいかん、
値段をあげると買ってもらえない、
年功序列と事実上の年代にあわせた賃金保証、
等々が日本の経済弱化を加速させ、日本経済は、
あたかも「フォーリング・ナイフ」
のように劣化し続けているのかもしれません。

そういえば、2~3ヶ月前の日本経済新聞か読売新聞で、
取材記者が日銀関係者から聞いた話として、
「日本経済は病人に例えれば、長い間、集中治療室にいた状態で、
ようやく退院できる状態になったばかりだから、
直ぐに筋トレとか激しい活動ができる状態ではない」

という意味の記事を読んだ記憶があります。
このメルマガでは正確な資料に基づいて記載し
発信してきたつもりでして、
このようなあいまいな記載は本意ではありませんが、
この記憶内容の記事が「チープランド世界No.4」
とあまりに整合するので、
根拠曖昧という前提で記載いたします。

最近よく、円安悪玉論、円安貿易利益論(円安善玉論)
の両論を耳にしますが、
すくなくとも日本最大企業トヨタは、
現在のすごい円安でも株価は下落下降状態です。
もちろん一定の前提付きで円安は輸出企業の
輸出利益向上に貢献することは、
知識不足の私も理解しております。
しかし私は、全ての円安=輸出企業繁栄=国内利益還元
(円安は一部特定者限定利益ではなく、
日本全体利益になっている)は幻想のような
気がしております(私の主観的判断ですが)。

今必要なことは、日本の経済力と
国際社会からの評価という重たい問題についても、
できるだけ客観的事実を知り、
すくなくとも「チープランド世界No.4」
から脱出することではないかと考えています。
そして、具体的で有効な改善策が
見つかっている訳ではなさそうですから、
何が改善策かを多くの方が考えることが
大事なのではないかと思っております。

最後までお読みいただいた方には心から感謝申し上げます。

吉田良夫