【第103号】◆猛暑です。よけいに元気が出ます!~訪日客3500万人 旅行消費額8兆円報道を読んで考えたこと~

□────────────────────────────□
 今月のメルマガ     2024年7月号
 ────────────────────────────
◆猛暑です。よけいに元気が出ます!
~訪日客3500万人 旅行消費額8兆円報道を読んで考えたこと~
□────────────────────────────□

皆様

ついに梅雨明けです。
そして、やっぱり猛暑です。
最近の猛暑は、体のケアをしないと
熱中症になりそうなほどの危険な高温です。
私も猛暑というと、
どうしてもマイナスのイメージが浮かんでしまいますが、
そういうときには、
中村天風先生の次の言葉を思い出すことにしています。

「暑いなあ~、やりきれないな」でなく
「暑いなあ~よけいに元気がでるなあ」と言いなさい。

この言葉は、「中村天風成功手帳」の付録部分に
掲載されている言葉ですが、
素直に口に出してみると、
暑さでしおれそうな状態でも
不思議と元気が出てきます。
みなさまも、いかがでしょうか。

ところで、7月20日(土曜日)の日本経済新聞朝刊1面に
訪日客に関する記事が掲載されています。
この記事では、
「観光立国推進閣僚会議で岸田文雄首相は
『24年は過去最高を大きく更新して3500万人、
旅行消費額8兆円が視野に入る勢いだ』と述べた。」
「政府は30年に訪日客数6000万人、
消費額15兆円との目標を掲げる。
訪日客は自動車に次ぐ輸出産業となり2本経済を支える柱だ。」
という驚異的な経済数値を報道しています。

しかし、その負の側面として「一部の地域では混雑による
オーバーツーリズム(観光公害)やマナー違反が増えている。」
という報道記載もあります。

ここからは私の実体験と私なりの
情報に基づく記載になります。

箱根では受け入れ可能人数を上回る観光客
(訪日客と国内観光客)が押し寄せていて、
登山鉄道・ロープウエイの箱根ゴールデンコースは大混雑、
路線バスも訪日客が大きなスーツケース帯同で乗り込むため、
車内がギューギューで、乗り降りや支払いに時間がかかる、
という状態になってしまい、各停留所の予定時間を
大幅に遅れることがあたりまえ、のようです。

それなら「タクシーを使う」と言いたいところですが、
今の箱根では空車タクシーはなかなか(ほとんど)見つかりません。
箱根で空車タクシーをみつけて乗車できるのは
極めてラッキーという状態のようです。

マイカーを使っても、宿泊先のホテルや旅館では宿泊客として
駐車場を利用できますが、観光場所で駐車場の空きは非常に少なく、
駐車場空きをまって延々と待機する、という状態のようです。

以上は私の実体験と箱根で働いている現地の方から聞いた内容です。

どうして政府は観光地のタクシー不足状態の軽減のために、
観光地特例のタクシー増車措置を実行しないのでしょうか。
観光地が適切な移動手段を提供できなくなると、
訪日客も楽しめませんから不満ばかり残り、
口コミ評価などが悪化して、
観光地の価値が大きく毀損することになりかねません。

箱根だけではありません。
都内銀座線が一番典型ですが、大きなスーツケースをもった
観光客が多数いると、狭い車内はより混雑します。
以前は料金数千円だったビジネスホテルが、
今では訪日客がたくさん利用するからということで
(需要と供給の経済原理という意味ですね)、
2万円でも宿泊できないくらい高額になった、
という話しも聞きました(従来からのユーザーにとって大迷惑な話です)。

秋葉原は訪日客の人混みでとても歩きにくくなりました。
私は以前の秋葉原の方が好きです。

WEBニュースでも、今年の7月10日配信記事で、
「スペイン 観光客に『帰れ』と水鉄砲攻撃
オーバーツーリズムに住民3千人が怒りのデモ」という記事が
掲載されています(まだ検索できます)。
水鉄砲攻撃の地元住民の気持ちは推察できます。

そして、暑い地域でしょうから、
ぬれても直ぐ乾く水鉄砲というのがユーモラスで面白かったです。

日本政府も税収のことばかり考えず、
インバウンド訪日客のプラス面だけでなく、
マイナス面も真摯に受け止め、市民が満足感のある生活を
営めるようにすべきだと思うのですが、皆様はいかが思われますか。

ところで、先月号でご紹介した吉田総合法律事務所)のX(旧Twitter)ですが、
不慣れながらも、少しずつ投稿しております。


フォロワーの方もできてきました(ありがとうございます!)
このメルマガを見てX(旧Twitter)に気づかれた方がいらしたら、フォローをしていただけると大変うれしいです。

最後までお読みいただいた方には心から感謝申し上げます。