
【第118号】◆油断大敵、新型コロナ 二度目の感染で気づいたこと ~抗ウイルス薬のありがたさ、人類の歩みを感じて~
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今月のメルマガ 2025年9月号
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◆~ 油断大敵、新型コロナ 二度目の感染で気づいたこと ~
~ 抗ウイルス薬のありがたさ、人類の歩みを感じて ~
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皆様、こんにちは。
記録的な猛暑に見舞われた9月も、
ようやく秋の気配が感じられるようになってきました。
そんな暑さの中で、印象に残る光景を目にしました。
電車に乗っていたときのことです。
海外から旅行で訪れている親子三人。
まだ2〜3歳くらいの小さな子どもは、
あまりの暑さに「暑い、苦しい」と泣きじゃくり、親の胸にしがみついていました。
親御さんは周囲に迷惑をかけないよう、子どもを膝に寝かせて靴の向きを整え、
手のひらを扇のように動かして必死に風を送っていました。
その姿を眺めながら、私は「人はさまざまな場所から集まり、
この世界で共に生きているのだな」とあらためて感じました。
髪の色が親子で違うことに、生命の多様さや偶然の面白さを思い、
そして「この小さな子にとっては、ただ早く安心できる場所に帰りたいだろうな」
と想像してみると、何とも心に残る場面でした。
さて、タイトルにあるとおり、実は私自身、
今月二度目となる新型コロナの感染を経験してしまいました。
人が多く集まるイベントに参加したのがきっかけだったと考えていますが、
感染したのは周囲では私だけ。
マスクをしている人を見て「まだ必要だろうか?」
と感じていた自分の油断を思い知りました。
「コロナはもう過去のこと」とどこかで思っていたのかもしれません。
しかし現実はそうではありません。まだ確かに身近に存在していて、
油断すれば誰でも再び罹ってしまう…。
改めて「油断大敵」という言葉の重みを感じました。
一方で、今回の感染を通して新しい発見もありました。
それは、新型コロナに対する抗ウイルス薬がすでに実用化されていたということです。
処方を受けてみると、回復までの過程が以前よりも格段に楽になったように感じました。
人類がこの数年の間に積み重ねてきた努力の成果に触れ、
「医学の進歩とは本当にありがたいものだ」と心から思いました。
人類は困難に直面しても、そのたびに工夫し、技術を磨き、
少しずつ前へと進んでいく。今回の経験を通して、
その歩みを肌で感じたように思います。
新型コロナは「もう終わったもの」ではありません。
けれども恐れるだけでなく、
科学の力や社会の知恵を信じながら、
油断せず日々を過ごすことが大切なのだと学びました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
また来月も、どうぞよろしくお願いいたします。
吉田良夫