[第13号] 知床で感じた地球環境のこと

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吉田良夫メールマガジン [第13号]
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今月のメルマガ              2016年9月
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知床で感じた地球環境のこと

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皆様

毎日、蒸し暑い、と思っていたら、いつの間にか秋の装いになってきました。
日本は四季の変化があっていいですね。

ところで私は8月に北海道の知床に行ってきました。
あいにく台風の影響で雨まじりの旅になりましたが、その後の
北海道は多数の台風に見舞われて大変な状況になってしまいました。
私は実はかなりラッキーな天気だったというわけです。

これまでは北海道は台風が来ない地域だったようです。
そのため暴風雨対策、とくに治水対策はあまりとっていなかったようです。
でもそれは当然のことです。
お金と時間は必要性の強い分野に投入するものだからです。

それが今年は多数の台風、それも大型台風が、今まで台風対策を
取る必要のなかった北海道を直撃しました。
多数の家屋の浸水や収穫直前の農作物が水浸しでダメになった様子を
ニュースなどで見聞きしました。
地元の方のショックと受けた被害の大きさを思うと心が痛みます。
もしかしたら、今後は北海道でも台風大雨対策を政策課題にする
必要があるかもしれませんね。

また、地球温暖化の傾向のなかで、台風も巨大化(強大化)すると
いうことを聴いたことがあります。
地球規模の変化の中で、台風コース(通路)が変化することは
十分ありえます。これまで対策が不要だった地域でも、現実と将来を
冷静に見据えて、必要な対策であれば勇気をもって資金投入し
対策を断行するということが必要かもしれませんね。

また、今回の旅行で教えてもらった衝撃のお話もご紹介します。

知床の冬の流氷は有名ですが、その流氷はだんだんと少なくなって
きているそうです。
そして、専門家は、2020年ころには知床でも流氷を見ることが
できなくなる、と言っているそうです。
流氷は一度見ておきたいので、2020年までに行かないと、などと
考えながら、これまで在ったものがなくなる(見ることができな
くなる)というのは寂しいことだと思いました。

南極の氷が温暖化のために、どんどんと溶けているという話しも
聴いていますし、地球の環境変化は東京に住んでいる私の知らない
ところで、急速に進んでいるようです。

また、今回の旅行では、野生のヒグマの親子が海辺(川辺でも
ありました)を歩いていて、親ヒグマが大きなニジマスを口に
くわえている様子も見ることができました。
幸い遠くで見ましたので、親ヒグマの子どもへの愛情と、子ども
ヒグマが親に甘えている様子を、安心して見ることができました。

地球は人間だけのものではありません。
生きとし生けるものがみんな地球で生きている、地球の環境の
中で活かされながら、各々の命を生きている、そんなことを
実感できました。

我々は1人1人では地球環境に対して大きなことはできませんが、
それでも1人1人がそういうものを守ろうという意識を持てば、
地球環境と我々人間を含むすべての生物のためになる大きな
力になるのではないか。

そんなことを感じた数日でした。

今回もお読みいただきありがとうございました。
今後、皆様が私に書いてほしいと思うことがあれば是非返信戴ければ幸いです。
今後とも努力いたしますので、次回もどうかよろしくお願いいたします。

 

吉田 良夫