【第48号】Greetings of the Season

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**    ☆**Greetings of the Season** **
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皆様
今日はクリスマスですね。
そして、令和元年の今年もあと数日となりました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。

今年は大型の雨台風による大被害もありました。
被害に遭われた方々が、どんなに大変な目にあわれたかと思うと心が痛みました。
水没したリンゴ農園の様子は、気象変動の怖さを感じさせるものでした。
我々人間は、自然との穏やかな調和を考えるべき時期に来ているのではないかと
思っております。
この地球は非常に高温な時代もあれば、地球全てが氷に覆われた
「アイスボール」の時代もあったと聞いております。

人間は大自然の中で、活かされながら、生きている。
人間は大自然の恩恵に感謝しながら、文明の「進化と向上」の恩恵を
ありがたく活用させていただき、子供や孫そしてそれ以降の世代が
ちゃんと生活していけるように思考し努力する責務がある、と思っております。

今年のアメリカのタイム誌は、毎年恒例の「今年の人」(パーソン・オブ・ザ・イヤー)
にスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんを選びました。
グレタさんは16歳ですが、地球の将来を考えるときに16歳は年少者ではありません。
グレタさんは、時に世界の指導者に対し、攻撃的かつ無礼な物言いをするようですが、
地球の現状は「まったなし」なのかもしれません。

二酸化炭素排出国トップ2のアメリカと中国の指導者は、
両人とも地球温暖化対策をとりません。
今後もいままでどおり二酸化炭素を排出し続けるという政策のようです。

しかし、我々には次世代以降が生きていけるように
「地球環境を守る」責務があります。

今回は年の瀬の忙しさの中で、地球の近未来を壊してはいけない、
という気持ちになり、このような内容になりました。

来年はオリンピック・イヤーです。
来年もいろいろなことが起きることと思いますが、

「勇気、想像力、そしてSome money」

でよい年にしていきましょう。

これまでもこれからも、変わらずにお付き合いをして
くださる大切な方々に、また今年新しく出会ったすばらしい方々に、
今年一年の感謝の気持ちを込めて心よりお礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

そして、来年もまた、少しでも皆様のお役に立てるよう、
より一層心を込めて努めさせていただきますので、
どうかよろしくお願い申し上げます。

来年も皆様とのご縁を大切にし、
読んでいただけるメルマガにしていきたいと思っておりますので、
どうかよろしくお願いいたします。
くれぐれも体調などお崩しになられぬようお気をつけください。
それでは皆様、よいお年をお過ごしください。

吉田 良夫

◆年末年始の休業日について
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当事務所は、12月27日で仕事納めとさせていただき、
新年は1月6日から通常通り業務を開始いたします。

【第47号】ボクシング井上 vs ドネア戦 と 週刊新潮掲載 のお知らせ

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 今月のメルマガ              2019年11月
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◆ボクシング井上尚弥 vs ノニト・ドネア戦で思ったこと
 ~修羅場の危機管理のすごさ~

◆週刊新潮11月28日初霜月増大号(2019年11月20日発売)
「注目の士業スペシャルインタビュー」
掲載のお知らせ

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皆様

あっという間に紅葉から冬の気配になりつつあります。
皆様はいかがお過ごしでしたでしょうか。

ところで、11月7日のボクシング「井上尚弥vsノニト・ドネア戦」は
とても素晴らしかったですね。
私は当日のフジテレビ(ライブ)と11日(月)WOWOW「エキサイトマッチ」
(井上尚弥さんも出演)で楽しみました。

ドネアはボクシング史上たった7人しかいない5階級制覇チャンピオン
(フライ級~フェザー級)で、ボクシング殿堂入り確実と言われている、
左フックのレジェンド(生きた伝説)です。

軽量級なのに、左フック1発でKOするので、フィリピーノ・フラッシュ
(フィリピンのせん光)の異名があります。

しかし、36歳の年齢のためか、ここ数年の試合ぶりは「引退直前の元大物」
という感じで芳しくありませんでした。
私も「井上尚弥の勝ち方が問題だ」などと思っていました。

しかし、ドネアはこの試合にそなえて調子を整え、絶好調でした。
リングイン前の花道で、フードでかくした顔を上げたときの眼光が
すごかったですね。
私はライブで見ていて、思わず「今日、ドネア、調子がいい!」
という言葉が口に出ました(これは本当です)。

試合は第2ラウンドでドネアの左フックが井上選手の右目に当たり、
試合後に、「右眼窩底骨折・複視(ダブって見える状態)・鼻骨骨折」が
明らかになりました。
ネットでは眼科医の「2ラウンド目から相手が二重に見えたのであれば、
その時点でドクターストップだと思う。」というコメントもあります
(Sponichi Annex 2019年11月10日05:30)。

元々ドネアは1発KOボクサーですから、第2ラウンドの右目命中パンチが
5センチ奥に当たっていれば、そこはテンプル(こめかみ)です。
テンプルはKOポイントです。
もしテンプルに当たっていれば1発KO負けだったかもしれません。
(そんなことを言うのは私だけかもしれませんが…)

ですが、そこからの井上尚弥の危機管理力がすごかったですね。
右グローブで負傷箇所をガードし続ければ、逆に相手に「右目重傷」を気づかせる。
自分でグローブガードを何回も解除する(勇気ですね!)。
相手がダブって見える状態だからKO勝ちを狙わない。
12ラウンド判定勝ちに作戦を変更し、ポイント狙いで手数を重視する。

被弾数が増えて疲労がたまると、試合中盤(7~9ラウンド)で
休みを入れる(わざと相手にポイントを取らす)。
体力を温存し、終盤にポイントを取りに行く。

井上選手の最高パンチは「レバーブロー(肝臓打ち)」です。
しかし、ボディーパンチのときは自分で顔面ガードを解除するので、
自分の顔面が被弾しやすくなります。
そこで、相手のスタミナが削られてスピードが落ちる試合終盤で、レバーブローを使う。
それが11ラウンドのダウンにつながり、結果的に試合の流れを決めました。

試合中の負傷で方針を切り替え、打たれ強さを実証して、方針通りに判定勝ちをする。
リング内での修羅場の危機管理は実に見事でした。
被弾負傷の判定勝ちで評価が落ちたのか?と言えば、
むしろ「負けそうでも負けない」ということで評価が上がったようです。
素人の私も同意見です。

そして、試合後にもう一つ感動がありました。

ドネアは息子さん2人に「トロフィーを持ち帰る」と約束していて
(本気で勝つつもりだったのですね)、息子との約束のために、
井上選手にトロフィーを一晩貸してほしいと頼んだそうです。
そして、井上陣営は快諾しトロフィーを貸した。
こんなことは聞いたことがありません!
なんと素晴らしい「ノーサイド」精神でしょうか。
本当に感動しました。

今月は長々になってしまって申し訳ありません。

週刊新潮にインタビュー記事が掲載されました。
担当の方から長時間のインタビューをしていただきました。
その記事が、11月28日初霜月増大号(2019年11月20日発売)の
「注目の士業スペシャルインタビュー」として掲載されています。
しかもカラー印刷です!

当日は気がついたら外が暗くなっていました。
私、渡邊康寛弁護士、星野光子弁護士の3人での写真も掲載されています。
自分で言うのは恥ずかしいのですが、とても良い写真です。
(自画自賛をお許しください。)

今月のメルマガは長々としたものになってしまいました。

ここまでお読みいただいた皆様に深く感謝します。
これからも皆様とのご縁を大切にし、読んでいただけるメルマガに
していきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。

お読みいただきありがとうございました。

台風19号による被害のお見舞い

皆様

先日の台風19号により、現在ニュース等で報じられている情報によると
国内47河川が決壊し、大変多くの被害が出ておりますが、
皆様ご無事でお過ごしでしょうか。

今もなお救助されていない方々、被災され、大切なものを失い、
深い悲しみの中にいる方々を想うと、本当に胸が締め付けられます。
心よりお見舞い申し上げます。

被災された方々の一日も早い復興と心の回復を心から願っております。
皆様におかれましては、ご無事であることを心から祈念しつつ、
私どもに何かお手伝いできることがあれば、いつでもご連絡をお待ち申し上げております。

【第45号】エッセイ集発刊とメディア掲載のお知らせ

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 今月のメルマガ              2019年9月
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◆エッセイ集「皆様に元気をお届けするために」
 発刊のおしらせ(自費作成)

◆日経新聞「事業承継 M&A 弁護士50選」
 日経MOOK「相続・事業承継プロフェッショナル名鑑」
 掲載のお知らせ

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皆様、いかがお過ごしでしたでしょうか。

最近のできごととして、京都アニメーション放火殺人事件、
台風15号大被害など本当に辛いできごとが起きてしまいました。
被害に遭われた方々の状況が少しでも良くなりますことを
心から祈念しております。

私も何かできることはないかと考え、京都アニメーションについて、
ささやかな額ではありますが、寄付をさせていただきました。

ところで、このメルマガは 2015年7月 からエッセイのようなものとして
配信させていただいております。
そのメルマガが、それなりの数になりましたので、私自身が読み返してみたくなり、
2018年11月号までの29個のエッセイを6つのジャンルに分け、
イラストを入れて本にしてみました。
周囲の方々の協力のおかげで、とても奇麗な本に仕上がり、
私にとって素晴らしい記念になりました。

この本では最初のエッセイを、チャップリンの
「勇気、想像力、そして Some money」
にしました(2017年3月配信)。

生きていくのに必要なのは、Much money ではなく、Some money だ。
そのかわり、絶対に必要なものがある。
それは、勇気、想像力だ。

私の好きな言葉です。
そして、何より、私自身が「元気」になりました。
ありがたいことです。

全て自費作成のため、印刷代だけですが費用もかかりました。
ご来所いただいた際などにお渡ししております。
もしご希望がありましたら、ご連絡ください。
(品切れの時は申し訳ございません……。)

また、本当にありがたいことに、

9月24日(火)日本経済新聞 朝刊第14面で、

「事業承継 M&A 弁護士50選」

として、今年7月30日(火)に引き続き、吉田総合法律事務所のご紹介を
させて頂くことができました。

~常にクライアントの立場になり親身になって
 「幸福の創造と不幸の縮減」を実現いたします。~

これが吉田総合法律事務所として皆様にお伝えしたいことであります。

また、9月27日(金)発売の

日経MOOK「相続・事業承継プロフェッショナル名鑑」

において、見開き2ページで、吉田総合法律事務所のご案内を
掲載させていただきました。

日経新聞とあわせてのお知らせになりますが、どうかよろしくお願いいたします。

今月のメルマガも、お知らせばかりになってしまいましたが、
どうかこれからも、よろしくお願いいたします。

【第44号】日経新聞「事業承継M&A弁護士50選」掲載お知らせ~親身になって「幸福の創造と不幸の縮減」を実現~

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 今月のメルマガ              2019年8月
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 ◆日経新聞「事業承継M&A弁護士50選」掲載お知らせ
  ~親身になって「幸福の創造と不幸の縮減」を実現~

 ◆夏期休暇のお知らせ
  休業期間:8月10日(土)~18日(日)

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皆様

お元気でお過ごしのことと思います。
令和第3号のメルマガになります。

昨年は7月初頭から高温が続き、気象庁が高温状態を「災害」
とまで表現しました。
ところが、今年の夏は梅雨明けが遅く、日照不足と夏場にしては低温で、
スイカが売れず困っている等という話も聞きました。
ですが、梅雨明けしたら、やっぱり猛暑ですね。
35度が続くと、熱中症対策や夜の寝苦しさ対策が大事になります。
皆様もうまく猛暑を乗り切るための工夫をされてください。

また、本当にありがたいことに、

7月30日(火)日本経済新聞 朝刊第16面で、
「事業承継M&A 弁護士50選」

として、昨年に引き続き、吉田総合法律事務所のご紹介を
させて頂くことができました。

~常にクライアントの立場になり親身になって
 「幸福の創造と不幸の縮減」を実現いたします。~

これが、私が皆様にお伝えしたいことであります。

ここで事務所の夏期休暇もお知らせをさせてください。
今年は、

  8月10日(土)~18日(日)まで

夏期休暇とさせていただきます。

申し訳ありませんが、この期間はお問い合わせをいただきましても、
ご対応は8月19日(月)以降になってしまうと思います。
ご迷惑をおかけいたしますが、どうかよろしくお願いいたします。

今月のメルマガは、いつもと勝手が違って、仕事がらみのお知らせに
なってしまいました。
どうかご容赦ください。
来月からは普段通りのメルマガに戻したいと思っております。

どうかこれからもよろしくお願いいたします。

吉田良夫

【第43号】AI時代の勇気と挑戦~必勝方程式は存在しない~

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 今月のメルマガ              2019年6月
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 ◆AI時代の勇気と挑戦
   ~必勝方程式は存在しない~

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皆様 

ご無沙汰してしまいました。
令和第2号のメルマガとなります。
猛暑前の蒸し暑さの時期でもあります。
そして、風邪(特に咳の出る風邪)が流行っているようです。
ご自愛されながら、これからの季節を楽しまれてください。

ところで、令和の時代はAI(人工知能)とテクノロジーの
時代になりそうです。
先日も10年前の映画を見ましたら、映画の小道具で
VHSビデオテープが出てきました。
当時は録画といえばVHSかベータでした。
しかし、今ではビデオテープは見なくなりました。
写真もスマホだけ、という方が非常に多くなりました。

おそらく、今、私たちが日常生活で使っている道具も、
数年単位(私の感覚では約3年単位)でなくなってしまい、
10年くらいたつと、道具も生活様式も様変わりしていることでしょう。

また、人生の種々な選択場面で、昭和世代の安全確実のパターンが、
平成世代で役に立たなくなったという現象が起きたように思います。

「公務員・大手銀行・大企業に就職したから一生安定だ、
医師になったから・弁護士になったから生活に困ることはない」
というのは幻想でした。
きっと、令和時代では加速的に平成世代の発想やノウハウが
機能不全(役に立たない)となることでしょう。

そして、AIは仕事と私生活の両面で急速に浸透し、
その利用者は夢のような利便性を享受できることでしょう。

その反面で、巷で心配されているように、AIが
人間(私たち)に代わり、相当多くの業務を担当することは
間違いないと思います。

そうすると、AI時代では、AIとともに(=AIを使用して)
高付加価値業務ができる者は「AI時代の勝ち組」と呼ばれ、
それ以外の者は「負け組」という感覚になるかもしれません。
これでは、社会が調和しにくくなりますし、なにより安心安全が
損なわれます。

しかし、我々は人間であり感情と共に生きていきます。

我々ホモ・サピエンスが多数の人類(サピエンス)の中で
たった一つの生き残り人種になって、高度な文明社会を生み出し、
(種族としての)爆発的な人口増加と種の繁栄を果たすことができたのは、

自分以外の他人を「思い」やる感覚
他の(多数または特定の)人と「共感」する感覚
「思い」「共感」することで「幸せ」を感じる能力

があるからだと思います。
ですから、AI時代になっても、さきほどの懸念事項は、
「なんとかなる」「そんなにおかしなことにはならない」と
思っています。

心配は不幸を呼び寄せ、楽観は幸福を招き寄せると思います。

そのうえでのことですが、令和では抽象的な必勝方程式はないと思います。

令和では平成より社会的ニーズ(これをしてくれたら、いいのになぁ~
という要望)が細分化して、多種多様なものになるはずです。
その社会的ニーズの「どれか一つ」をある程度満足させる活動
(商品提供、労力提供)ができれば、それで「社会的仕事」を
果たすことになるはずです。
その「どれか一つ」は様々のはずです。

AIを徹底的に活用するタイプもあれば、AIをほとんど活用しない
「AI時代のスキマ部分」を手作業で行うタイプもあるかもしれません。

社会的ニーズを感じる「素直な直感」、固定概念に拘束されない
「自由な感覚」を自分の中で育み、その感覚を信用する勇気が
人生を豊かな方向に導くのではないでしょうか。

そして社会的ニーズを感じたら、
勇気を出して、自分の境遇、環境、能力の中で、
できそうなことを「実行」してみる。

うまくいきそうであれば、体力・資金などの自己資源を
「再投資」して「深掘り」する。
うまくいかなかったときは、「損切り」して、さっさと
「店じまい」・「方針転換」する。

そのようなミニサイズの成功と失敗(成功に至る前段階)を
繰り返しているうちに、いつのまにか「大きな幸福と繁栄」の
状態に包まれている、ということになるのではないか、

と私は思っています。

今月は、24日(月曜日)まで全く原稿に手をつけることができず、
心配したのですが、とにかく書き始めてみよう、
とパソコンに向かって打ち始めたら、このような内容になりました。
皆様のご意見、ご叱責もあるかもしれません。
皆様のご感想をいただけますと幸いです。

吉田良夫

【第42号】令和はBeautiful Harmony ~Reiwaは美しい調和~

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 今月のメルマガ              2019年5月
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 ◆令和はBeautiful Harmony
 ~ Reiwa は美しい調和 ~

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皆様 

ご無沙汰してしまいました。
前回(41号)が4月2日でしたのに、あっという間に5月も終わりです。
そして昨日も30度以上の猛暑でした。
この2ヶ月の間に、「平成」が「令和」になって
新時代の幕開けとなりました。

令和の英語表記は「Reiwa」ですが、その意味について、
「令」を「命令(order)」と報道する海外メディアもあり、
外務省は「令和」の意味を英語で表す際に「Beautiful Harmony」
であると各国在外公館に説明することにしたそうです
(日本経済新聞電子版4月3日号参照)。

Reiwa is order. ではありません。
Reiwa is Beautiful Harmony. です。
誤解しないで下さい、ということだと思います。

ところで、「令和」の英語表記について、ウィキペディアには、

「中国思想史が専門の小島毅(東京大学教授)によれば、
「当時の言葉遣いから大伴旅人は呉音で読むことを想定したのではないかとし、
『令』の発音は漢音の『れい』ではなく呉音の『りょう』、
ローマ字表記もより実際の発音に近い『Leiwa』が適しているのではないか」
という意見を表明している。」

という記載までありました。

私は「Re」と「Le」を発音で区別できませんが、
新元号は「令和」であり、
英語表記は「Reiwa」、
その意味は「Beautiful Harmony」で決定です。

「令和」も「Beautiful Harmony」もいい響きです。

「Harmony(調和)」
ができると、なんとなく「幸せ」を感じやすくなります
(幸せとは感じるもの)。
そして、すこしでも「幸せを感じる」ことができれば、
その状態はまさに「Beautiful(美しい)」ではありませんか!

そうすると大事なことは
どのようにして Harmony に至るか、
どのようにして Harmony を実現するか、
ということだと思います。

ところで、私の事務所でも、新時代ということで、大画面での
スカイプ会議ができるようにしました。
これまでのお客様であれば、(ご来所会議の方が会議としては良いに
決まっていますが、)移動時間を捻出しにくい場合には、
音声と映像で会議が可能になります。
必要に応じ、スカイプ会議のお申し出もされてください。

今月は、もしかしたらメルマガが書けないのでは?という
心配が頭をよぎりましたが、新元号の「令和」について
私なりに感じたことを書かせていただきました。

ここまでお読みいただいた皆様に深く感謝します。

吉田良夫

【第41号】横井也有の「健康十訓」から考えたこと~江戸時代の先人の生活アドバイス~

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 今月のメルマガ              2019年4月
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 ◆横井也有の「健康十訓」から考えたこと
 ~江戸時代の先人の生活アドバイス~

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皆様

あっという間に桜の季節になりました。
私の事務所の前にも「江戸彼岸」という大きな桜の木があります。
そして、見事に彼岸の日前後に桜が開花しました。
ちょうど、そばの名店「まつや」の目の前ですから、
多くの方が「まつや」を背景にして桜の木を写真撮影しています。
もし近くをお通りの際は、ちょっと足を伸ばして
「江戸彼岸」の桜をお楽しみください。

ところで、先日、中村天風財団の月刊誌を読んでいたら
「健康十訓」
という言葉に巡り会いました。
これは天風会の講師である服部嘉夫先生の「長寿と健康」
という論文の中の一節にあった言葉です。
興味をもったのでネットで少し調べました。

この十訓は、江戸中期の俳人である横井也有の作でした。
この方はさすがに長寿で西暦1702(生)-1782(没)とありました。

江戸時代の寿命は統計がないので正確なことはわからないようですが、
幼少期を無事に過ごしても、30~40年くらいの寿命の方が
多かったようです。

ちなみに、江戸幕府安泰のために健康維持と長寿に最大限の気を
遣っていたはずの徳川将軍家ですら、以下のとおりです。

家康公75才、2代 秀忠54才、3代 家光48才、4代 家綱40 才、
5代綱吉64才、6代 家宣51才、7代 家継8才、8代 吉宗68才、
9代 家重51才、10代 家治50才、11代 家斉69才、12代 家慶61才、
13代 家定35才、14代 家茂21才、15代 慶喜77才

これをみると、俳人横井也有の人生80年はまさに長寿ですね。

そこで「健康十訓」をみてみましょう。
なお、「健康十訓」の表記は何タイプか存在し、
どれがオリジナルなのかわかりませんでした。
そのため、このメルマガでは、「weblio辞書」の表記を前提にします。
https://yoshida-law.us11.list-manage.com/track/click?u=9b78c20553f238da5c697d1d4&id=7969f70a45&e=195a2b61c0

1.少肉多菜
2.少塩多酢
3.少糖多果
4.少食多歯
5.少衣多浴
6.少言多行
7.少欲多施
8.少憂多眠
9.少車多歩
10.少怒多笑 (weblio辞書以外は「少憤多笑」としています)

声に出して読んでみるとリズムがあって気分が良くなります。
さすが俳人の作です。
また「少」と「多」で対語になっているので覚えやすそうです。

1から4は食事のアドバイスですね。

1.少肉多菜
2.少塩多酢
3.少糖多果
4.少食多歯

少しビックリなのは、江戸中期で「肉を少なく」と書いていることです。
江戸中期には「肉の食べ過ぎ」にご注意といわれるくらい、
「肉」が食されていたのですね。
3番目の「少糖多果」も、ネットで江戸時代の病気を調べてみたら、
糖尿病は「消渇」という名前で知られていたそうです。
昔も今も食生活が大事だということは変わりないということですね。

5から10の6項目は日常生活のアドバイスです。

5.少衣多浴

これは、少しずつ薄着になれていくと寒さに対する皮膚抵抗力が
強くなるので、「冷えて風邪を引く」ことが少なくなるという
意味だと思います。

6.少言多行

普通の国語の読解では「口数少なく行動せよ」という意味に
なると思います。
しかし、私は、
「愚痴や文句を言わずにさっさと行動せよ」
という意味に受け止めました。
愚痴などは言い出せばきりがありませんし、
言っているうちにだんだんマイナス感情がエスカレートします。
いいことは何もありません。
愚痴などを言う暇があるなら気持ちを切り替えて行動せよ、
その方がはるかに健康によい、という意味に受け取りました。

7.少欲多施

これは欲望のコントロールの大事さを述べているように思いました。
欲望には、きりがありません。
欲望はコントロールしにくいものです。
だから自分以外の人のことを思いやり、実際に「行動」することを
「多施」と表現して、「多施」により欲望を多少なりとも
コントロールできること(無欲ではなく小欲)、
それが健康に大いに役立つ、ということを伝えているように思いました。

欲深き人間の業も「多施」により「少欲」になれる、
それにより幸せを感じることもできる、
そのような精神状態は健康と長寿をもたらす、

というような意味でしょうか。

8.少憂多眠

不眠はつらいものです。
不眠の時は寝たいと思っても寝付くことができません。
しかし、くよくよしないで明るい気持ちを心がけることで
(少憂)、安眠(多眠)を得やすくなります。
少なくとも寝付きは改善するはずです。

特に我々現代人には睡眠障害の傾向がありますが、
「少憂」は心がけ次第で実践できます。
「少憂」により「不眠」は少なくなり、「多眠」となり
健康につながるはずです。

9.少車多歩

この「車」というのは、自動車ではなく、人が2人で担ぐ「駕籠」のことですよね。
そういえば自動車のことを「駕籠(かご)」という人もいます。
今も昔も、車ばかり使うと足腰が弱くなる、という戒めは大事です。

10.少怒多笑(少憤多笑)

怒りや憤りといった感情は誰しも経験があります。
ですが、憤怒の感情の強い人は健康を害していることが多いように思います。

他方で、「笑い」はメルマガ16号(2016年12月号)でも
お伝えしていますが、すばらしいものです。

笑うだけでナチュラルキラー細胞(がん細胞を撃退する免疫細胞)が
活性化するという信じられない効用まであります。
まさに「笑う門には福来たる」です。
福とは健康を含む「幸福」のことです。

では、どうすれば憤怒の気持ちのときに「少怒(少憤)」になれるのでしょうか。
憤怒の情で笑う気持ちになれない時には、「笑う真似」をするだけでいいのです。
それだけで笑いの効用が生じます。

それに「笑いの真似」をしているうちに憤怒の念が消え去ります。
笑い(の真似)は心身に絶大なプラス効果があります。
そして、「多笑」により心身ともに健康になります。

この健康十訓はわずか40文字の漢字の集まりです。
それなのに、食事などの日常生活のこころがけ、
メンタルアドバイスといった様々なことが書かれています。
実に含蓄のある40文字です。

今回は「健康十訓」について私なりの考察をさせていただきました。
皆様はこの40文字をどのように受け止められたでしょうか。

ここまでお読みいただいた皆様に深く感謝します。

吉田良夫

【第40号】近江商人十訓とお得意様の仕入係~私が大事にしたいこと~

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 今月のメルマガ              2019年2月
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 ◆近江商人十訓とお得意様の仕入係
   ~私が大事にしたいこと~

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皆様

お元気でお過ごしでしょうか。
最近は三寒四温ですが、まちがいなく春が近づいています。
春の到来が楽しみです。

ところで今月は私の勉強のために近江商人十訓をご紹介させてください。
(私自身が肝に銘じるためのものです)

これは「売り手よし・買い手よし・世間よし」の
「三方良し」のことではありません。
以下の十訓といわれています。

1.商売は世のため、人のための奉仕にして、利益はその当然の報酬なり。

2.店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何。

3.売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永遠の客をつくる。

4.資金の少なきを憂うなかれ、信用の足らざるを憂うべし。

5.無理に売るな、客の好むものも売るな、客の為になるものを売れ。

6.良きものを売るは善なり、良き品を広告して多く売ることはさらに善なり。

7.紙一枚でも景品はお客を喜ばせる、つけてあげるもののないとき笑顔を景品にせよ。

8.正札を守れ、値引きは却って気持ちを悪くするくらいが落ちだ。

9.今日の損益を常に考えよ、今日の損益を明らかにしないでは、寝につかぬ習慣にせよ。

10.商売には好況、不況はない、いずれにしても儲けねばならぬ。

この十訓のなかで、私の一番好きなフレーズは
「5.無理に売るな、客の好むものも売るな、客の為になるものを売れ。」
です。

客の好むものも売るな、というのは逆説表現です。
客のためにならない物を客が買おうとすることはよくあります。
そういうときは、客のためにならないから売りませんよ、
という意味だと思います。

ところで、松下幸之助さんの「成功の金言365 第163頁」に
「お得意様の仕入係」というタイトルで以下のことが書いてありました。
少し長いのですが、私がとても好きなところなので、引用させてください。

………

商売をするには、自分の扱う商品を十分吟味し、自信をもって
販売することが大事であることはいうまでもないでしょう。
ただその際の心がけとして、単に商品を吟味するというのではなく、
買う人の身になってというか、いわばお得意様の仕入係に
なったつもりでこれを吟味することが大事だと思います。

…中略…

だから、自分はお得意様の仕入係だと考えれば、
お得意様は今何を必要とされているか、どういう程度のものを
どれほど欲しておられるかということを察知しつつ、
そういう目で商品を吟味して、お得意様の意にかなうように
お勧めしなければなりません。

ちょうど奥さんが、晩のオカズを買いに来て魚屋さんの店先で
あれこれ物色しているうちに、魚屋の主人が、
その奥さんの要望を察しつつ、
「奥さん、これはどうです。この魚は今が食べごろ、
値段も手ごろ、ご主人にもきっと喜ばれますよ」
という具合に相手の好みにピタッと相応ずる品を選んで勧めれば、
いっぺんに決まってしまう。
奥さんも気持ちよく買い物ができるし、店も繁盛するというわけです。
魚屋さんに限らず、ほかのお店も、これは同じことではないでしょうか。

………

魚屋さんの店先の様子を想像してみます。

店先にはいろんな魚が所狭しと並んでいます。
値段はピンからキリまで。
でも、お客さんは「今日は何にしようかしら」と迷っています。
魚屋の主人はお客さんの財布と好みを知っています。
だったら魚屋の主人がお客さんに提案です。

どんなふうに提案するのでしょうか。

値段はお客さんにとって、「高すぎず・安すぎず・手頃な値段」か、
モノはお客さんにとって「高級すぎず、逆でもなく、手頃な品」か、
量はお客さんにとって「多すぎず、少なすぎず、手頃な量」か
奥さんに「料理法」をアドバイスした方がいいと思ったら、ちゃんと料理法まで提案しているか
奥さんの家族にとって楽しい夕食になると信じるものを提供しているか

奥さんは喜んで買うことでしょう。
そして、おいしくて楽しい家族の夕食ができあがりです。

これは、近江商人十訓の
「無理に売るな、客の好むものも売るな、客の為になるものを売れ。」
を幸之助さん流の言い方で教えてくれたものだと思います。

私は肝に銘じることにいたします。

ここまでお読みいただいた皆様に深く感謝します。

吉田良夫

[第39号]大阪なおみ選手の全豪オープン優勝で思ったこと~勝負の流れの引き寄せ合いと勝負後のすがすがしさ~

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 今月のメルマガ              2019年1月
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 ◆大坂なおみ選手の全豪オープン優勝で思ったこと

~勝負の流れの引き寄せ合いと勝負後のすがすがしさ~

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皆様

皆様 お元気でお過ごしのことと思います。
今年は平成最後の年ですね。
次の元号がとても楽しみです。

1年前の今頃は、私がインフルエンザにかかっていた時でした
(うかつに他人のマイナス暗示を深層心理に受け入れてしまって
インフルエンザにかかったお話をメルマガ28号で書いています)。

1年前のインフルエンザを思えば今日はなんと幸せなことでしょう。
でも1年前のインフルエンザの時も、
録画して見ていなかった映画をまとめて見たり、
久しぶりに家の中でゆっくりできたり、
結構楽しい時間でした。

もしかしたら、日常を「楽しい」と思おうとするか、
「楽しくない!」と思おうとするか、
気の持ち方が重要なのかもしれませんね。

ところで、
1月26日(土)夜に大坂なおみ選手の全豪オープンテニス決勝を
ライブで観戦しました。
大偉業に心からのお祝いと祝福を申し上げます。

私が特にすごいと思ったことがあります。

第2セットで大坂さんは早めにチャンピオンシップポイントの
チャンスをつかみましたが、その後、堅くなってしまいました。

相手のクビドバ選手は実力者です。
劣勢を連続ポイントで巻き返し、第2セットはクビドバ選手が逆転でとりました。

第2セットはデュースをクビドバ選手が全部とっていますし、
チャンピオンシップポイントになってからは、
「競り合ったらクビドバ」という流れになってしまいました。

大坂選手はボールをコートにたたきつけて(ラケットで受け止めたわけですが)、
いらだちを隠しきれない様子でした。
この場面を読売新聞1月27日朝刊1面は、
「タオルで顔を隠す大坂の姿は、涙をこらえているようにも見えた。」
と書いています。

勝負事は流れが大事です。
このとき、クビドバ選手は、セットカウントがイーブンなら流れは我にありで、
「この勝負、私がもらった」
と思ったのではないでしょうか。

ですが、万物流転、
良い状態も悪い状態も変化するわけです。

大坂選手は第3セットの前に、トイレットブレイクをとって会場から
一端消えました。
この判断はさすがです。

顔を水で洗って、鏡を見て、「私は勝つ」と自分に言い聞かせたのではないか、
私はテレビを見ながら勝手にそう思いました。

そして、勝負の第3セットは本来の力をそのまま出し切った感じで勝ちました。

両者の流れの引き寄せ合いがとても面白かったです。

それともうひとつ。
全米オープンでセリーナ・ウィリアムズさんに勝って優勝したときに、
表彰式で「こんな結果になってごめんなさい」と言いました。

そして全豪オープンでクビドバ選手に勝って優勝したときも、
優勝の瞬間にガッツポーズをしないで、ラケットをもって頭を下にして、
しゃがみ込むような様子で勝利をかみしめていました。

格闘技の世界では間違いなくガッツポーズの瞬間ですし、
勝利のときに敗者の前でビクトリーソングを歌うボクサーもいます
(タイソン・フューリー)。

それなのに、武士道のようなすがすがしさ。

表彰式の時もチャンピオンスピーチの最初に、クビドバ選手に顔を向け、

「こんな結果でちょっと申し訳ない気持ちもありますが(テレビ同時通訳より)」

と話していました。
本当にすばらしいですね。

テニス素人の私も楽しむことができました。
大坂なおみさん、ありがとうございました。
そして、私も応援しています。

ここまでお読みいただいた皆様に深く感謝します。

吉田良夫